技術資料

ステンレス鋼板の表面仕上げの分類

圧延加工品
名称 規格 表面仕上げの状態 表面仕上げの方法
№1 AISI 白色で光沢が無い 熱間圧延後、熱処理、酸洗又はこれに準ずる処理をしたもの
№2D JIS にぶい灰色のつや消し仕上げ(ダル肌) 冷間圧延後、熱処理、酸洗したもの又はこれをつや消しロールで軽く冷間圧延したもの
№2B JIS №2D仕上げよりなめらかで、やや光沢のある仕上げ 2D仕上げ材に、適当な光沢を与える程度の軽い圧延をしたもの(市販の大部分はこの仕上げ品)
BA JIS 鏡面に近い光沢をもった仕上げ 冷間圧延後、光輝熱処理を行い、さらに光沢を出すため軽い圧延をしたもの
  • 注)AISI:アメリカ鉄鋼協会規格 JIS:G4305、p11、冷間圧延ステンレス鋼板
研磨布仕上げ
名 称 規格 表面仕上げの状態 表面仕上げの方法
№3 JIS 光沢のある研磨面で、粗い目の仕上げ 100~200番の研磨ベルトで研磨したもの
№4 JIS 光沢のある研磨面で、細かい目の仕上げ 150~180番の研磨ベルトで研磨したもの
#240 JIS 細かい目の研磨仕上げ 2D又は2B仕上げ材を240番程度の研磨ベルトで研磨したもの
#320 JIS 細かい目の研磨仕上げ 2D又は2B仕上げ材を320番程度の研磨ベルトで研磨したもの
#400 JIS 細かい目の研磨仕上げ 2D又は2B仕上げ材を400番程度の研磨ベルトで研磨したもの
HLヘアライン JIS 長く連続した研磨目をもった仕上げ 適当な粒度(80~240番程度)の研磨布紙で、長く連続した研磨目を付けたもの
  • 注)AISI:アメリカ鉄鋼協会規格 JIS:G4305、p11、冷間圧延ステンレス鋼板
バフ研磨仕上げ
名 称 規格 表面仕上げの状態 表面仕上げの方法
#400 規格外 BAに近い光沢のバフ研磨仕上げ 2B材をサイザルバフで研磨したもの (現場的な呼称、№6と同じ)
№6 AISI 半光沢のバフ仕上げ 2B又は№4仕上げをタンピコブラシ又はサイザルバフで研磨したもの
№7 AISI バフ目は見られるが高度な反射率の準鏡面仕上げ №6又は#400仕上げを綿バフで研磨したもの(#600仕上げ)
№8 AISI バフ目がわずかに見られる鏡面仕上げ №7仕上げをラップ仕上げで研磨したもの (#800仕上げ)
№8S AISI 完全に仕上げたバフ目の見られない超鏡面仕上げ №8仕上げを特殊ラップ又は電解研磨などで仕上げたもの
  • 注)AISI:アメリカ鉄鋼協会規格 JIS:G4305、p11、冷間圧延ステンレス鋼板
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